計画するには総合的かつ多角的な視点で!

まず、壁面緑化を計画するにあたってはその目的をはじめ、構造物の種類や設置場所、あるいは施工の条件や緑化の手法、および植栽する植物など総合的かつ多角的な視点から検討する必要があります。また、緑化を計画する建物も新築か既存かによって注意するポイントが異なってきます。例えば、既存建物に壁面緑化の施工をするのであれば、壁面の荷重や外壁のデザイン、さらには改築や修繕すべきゾーンなど新築建物よりも緑化制限が厳しくなるケースがあるため、計画には細心の注意を払うことが求められます。

植物の生育や管理についてもしっかりチェック!

壁面緑化は生きている植物に依存することから、植物に最適な環境を常に維持する必要があります。したがって、計画段階においては植物の生育にふさわしいように設計を進めることが重要です。例えば、登はん型壁面緑化を計画するのであれば、1平方メートルあたり50リットルの土壌が必要になります。また、植物の生育には水を確保する必要があるため、保水性あるいは排水性に優れた人工基盤や潅水設備も求められます。この他にも、それぞれの植物ごとに最適な日照条件や風向きなどもよく調べておくことが肝心です。その上、周囲の景観や近隣住民との調和を考えて、あまり大きくなりすぎない植物や虫が付きにくい植物を採用するなどきめ細かい配慮も大切です。

さらに、壁面緑化をした後の水やりをはじめ、剪定や施肥、病害虫対策や枯損時の捕植など維持や管理に要するコストについても、計画段階で計算に入れることを忘れないようにしましょう。

古城などのイメージが強いのが壁面緑化で、雰囲気はいいけれど手間がかかりそうな印象ですが、現在では専用の構築キットなどもあり設置もお手入れも手間いらずになっています。